サステイナブル・ストラテジー・プログラム

企業が永続するために必要な戦略とは――目の前の顧客満足を追求するだけではビジネスの永続性は確約されません。人材も環境も限られた資源であるいま、いかに地球や社会の問題解決に貢献するビジネスを継続できるかが鍵となります。
そのためには、現状の延長線上で戦略を立てる思考からは脱却し、まだ見ぬ未来の姿を想定して現時点の目標とロードマップを考える「バックキャスティング」思考で、戦略のパラダイムシフトを図ることが必要です。
本講座では、「持続可能性の4原則」を学び、「ABCD戦略プロセス」と呼ばれるフレームを活用して、持続可能なビジョンと戦略の立て方を学習します。
このプログラムは、自社のサービスやビジネスプロセスにイノベーションを起こして、社会的責任を果たす組織へと成長する基礎となるものです。

対象者

  • 経営企画・経営戦略

プログラム概要

ねらい

  1. 持続可能な発展に対する認識を深め、今後の企業活動についての指針を得ます
  2. バックキャスティングによる、ビジョンと戦略立案の手法を身につけます
  3. サステイナビリティ2.0の発想で、現状の閉塞感を打破し競争優位を確立していくためのリーダーシップを啓発します

サステイナビリティ2.0

特定部門だけの活動や単なる法規制などへの対応ではなく、自らの存在意義を踏まえ、競争優位のイノベーションを実現していく全社的な取り組み
> サステイナビリティ とは?

内容

  1. 自社の製品、サービスやビジネスプロセスにおいて、イノベーションの実現の仕方を理解します
  2. 現状の延長線上で戦略計画を立案(フォアキャスティング)するのではなく、バックキャスティングで戦略を立案するスキルを啓発します
  3. 持続可能な発展をめざして組織をリードできる人材を育成します

バックキャスティングによる戦略策定とは

バックキャスティングとは、「持続可能な社会の姿」を想定し、その姿から現在を振り返って今何をすればいいか、目標とロードマップを考える手法です。未来に軸足を置くのが特長です。従来の戦略策定とは異なり、地球環境や社会問題が事業に与える影響も検討します。 ビジョンとして設定する「将来のあるべき姿」は、企業にとっては、非常に高い目標となります。しかし、高い目標だからこそ、新たな商品、サービス、技術、システムの開発、ビジネスモデルの変更などイノベーションを産み出すことにつながります。 バックキャスティングでビジョンと戦略を策定する際に活用するフレームが、以下のABCD戦略構築プロセスです。

Copyright© The Natural Step All rights reserved

持続可能性の4原則

「将来のあるべき姿」を検討する際に、持続可能性の4つの原則を活用します。 この4原則は、自然資源と自然の構造や機能を維持すること、そして人間の基本的ニーズを満たす手引きとして定義されたものです。

持続可能性の4原則

  1. 自然の中で地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けない
  2. 自然の中で人間社会で作り出した物質の濃度が増え続けない
  3. 自然が物理的な方法で劣化しない
  4. 人々が自らの基本的なニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない

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国際NGO「The Natural Step」の認定講師が担当

2015年、弊社は、経済・環境・社会の観点から持続可能な未来を実現するためのビジョンや戦略策定を支援する The Natural Step(代表事務所:スウェーデン、代表:カール=ヘンリック・ロベール博士 以下「TNS」)と協業契約を締結いたしました。 本講座の講師は、The Natural Stepから認定を受けたコンサルタントが担当します。

The Natural Step の概要

団体名:The Natural Step
所在地:スウェーデン、ストックホルム
代表者:カール=ヘンリク・ロベール
設立 :1989年

1989年にカール=ヘンリック・ロベール博士が創設した国際NGO。企業、自治体、コミュニティが環境・社会・経済に関する課題を認識し、持続可能な社会への解決策を見つけることに貢献している。2000年、“環境に関するノーベル賞”ともいわれる「旭硝子財団ブループラネット賞」を受賞。

お客様の声

サステイナブルという言葉の本質は、一部の会社が生き残りを続けるということではなく、地球レベルで環境を守ることにつながるということがよく分かりました。環境となると人間生活をどれだけ制限するかとなりそうですが、そうではなく、人も尊重され、ビジネスにもなっていくということが分かりました

現在の知識やあるもので考えると「これは無理かも」と想像を制約してしまったことがバックキャスティングの発想で考えると「できるかもしれない」に変わってきた

これまで”計画”として考えてきたことの中に、環境、社会、人々のニーズという観点がいかに少なかったか、足りていなかったか、口先だけであったかに気づきました

研修中は対話を通じて、異業種の方と様々な立場や考え方に触れながら、前向きな議論ができて非常に充実した時間でした。会社にもどったら、全社員一人ひとりがサステイナビリティへの認識を高める機会を企画していきたいと思います

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