アンガーマネジメント研修

パワーハラスメントを防止し、職場での建設的なコミュニケーションと生産性向上を促すため、アンガーマネジメントを取り入れる企業が増えています。
本研修ではアンガーマネジメントの基礎を学ぶとともに、参加者が自らの「怒り」の特徴を理解し、上手に付き合うためのスキルを学びます。
研修は3時間程度で実施が可能なため、マネジメント基礎研修など、他のプログラムと組み合わせての導入もご検討いただけます。

対象者

  • リーダー
  • 中堅層
  • 管理職層
  • 若手社員

解決できるお悩み

部下からパワハラと誤認されることを恐れ、管理職が適切な指導・フィードバックを部下にできない

職場での関係性やコミュニケーションに課題があると、業務に必要な指導であっても、パワハラとして受け取られてしまうことがあります。参加者は本研修を通して、自分の怒りの傾向を理解し、うまく怒りと付き合う方法を学びます。さらに適切な叱り方のスキルや職場での価値観共有の進め方を学習します。部下指導につながり、かつ健全な職場づくりに役立てることができます。

新任管理職(マネジャー)や職場リーダーの候補者に、コミュニケーション力に不安がある

「余裕がなく、感情に任せて発言してしまった」「必要以上に強く注意してしまった」など怒りの感情に任せてとってしまった行動は、周囲や部下だけでなく、当人にとってもストレスになり得ます。アンガーマネジメントの修得を支援する本研修は、はじめて部下を持った管理職や職場リーダーを対象とした基礎研修の一環としてもご活用いただけます。

従業員の感情的な発言や行動が職場の生産性や心理的安全性を下げてしまうケースが見られる

アンガーマネジメントは管理職やリーダークラスだけに求められることではありません。従業員一人ひとりが研修と実践を通して、怒りの感情と上手に付き合う方法を学ぶことで、職場の関係性の改善につながります。注意や指導など周囲からの働きかけだけでなく、一人ひとりがアンガーマネジメントを身につけることで、職場の生産性改善を期待できます。

プログラム概要

研修のねらい

「怒り」への理解を深める

人間の自然な感情の一つである怒りについて理解を深める。特に他者との関係性や職場において問題となる怒りの特徴を理解するとともに、自身の傾向を把握する。

アンガーマネジメントについての理解を深める

アンガーマネジメントとは何かを知り、その意義を認識する。「衝動」「思考」「行動」をコントロールする実践のためのテクニックを学ぶ。

適切な指導力を身につける機会とする

部下への指導における適切な指導のしかたや、叱るべきときに叱れるようになるための知識とスキルを学ぶ。

本研修で学ぶのは、「怒り」の感情と上手に付き合い、適切に表現しながら他者との良好なコミュニケーションを築くための「アンガーマネジメント」のスキルです。アンガーマネジメントとは「怒らないスキル」ではなく、「怒りと上手に付き合う」技術であり、「後悔しない怒り方をするためのスキル」ともいえます。

アンガーマネジメントを身につけることにより、感情的な反応・行動を抑えながら、必要な場面で効果的なコミュニケーションを取ることが可能になります。

特長

日本アンガーマネジメント協会認定講師による認定プログラム

研修を担当する講師は、日本アンガーマネジメント協会が指定するトレーニングを修了し、同協会の認定を受けています。同協会の認定プログラムに準拠した研修内容により、アンガーマネジメントの修得をサポートします。

一人ひとりの「怒り」の特徴に合わせたヒントが得られる

怒りを感じやすいポイントや、怒り方のクセは一人ひとり異なります。本研修では「アンガーマネジメント診断」を活用し、客観的に「怒りの感情の状態」を認識。自らの怒りについて理解を深めることで、怒りとの付き合い方を建設的に考えるためのヒントが得られます。

適切な叱り方や伝え方の実践的スキルが身につけられる

感情を適切に取り扱うことができ、建設的なコミュニケーションを図るスキルの獲得を目指します。適切な表現の仕方などの知識提供(講義)と実践的なワークによる研修は、日常業務ですぐに活用できる内容となっています。

研修プログラムの基本構成

約3時間の研修で、アンガーマネジメントの基礎と、職場で活用できるスキルを学びます。また「アンガーマネジメント診断」を基に自分の怒りの傾向やタイプを認識し、実践に活かします。

タイムテーブル(例)

時間 内容
09:00~10:30

1. 「怒り」について知ろう:アンガーマネジメントの基礎

① アンガーマネジメントとは……アンガーマネジメントは怒らないことを目指すものではなく、上手に怒りと付き合い、適切に表現できることを目指すスキルであることを理解する。
② 怒りの感情とは……怒りを表現することが、どのような影響を自分や周囲に与えるのかを知り、自分自身で責任を持って「怒り」の感情と上手に付き合うことの重要性、必要性を理解する。
③ テクニックを学ぶ……「衝動のコントロール」「思考のコントロール」「行動のコントロール」という3つの観点から、アンガーマネジメントの技術を学ぶ。

10:30~10:40 休憩
10:40~11:30

2. 伝え方(叱り方)を学ぶ

① 「叱る」とは?……叱ることの主眼が(自らの気持ちではなく)相手・部下への「リクエスト」であること、また理論やテクニックを学びトレーニングすることで上達する技術であることを理解する。
② 適切な表現のしかた・上手な叱り方とは……「リクエストが相手に伝わる」「行動に移したときに評価ができる」など、よりよい叱り方のポイントを理解する。
③ 悪い叱り方……叱るときのNGワード、NGな態度を、具体的な例から学ぶ。

11:30~11:50

3. 診断結果のフィードバック

「アンガーマネジメント診断」の結果を基にしたフィードバック。自分自身の怒りの特徴や課題を認識することで、感情の取り扱い方に活用する。

11:50~12:00 質疑応答

活用のアイデア

アンガーマネジメントが生み出すメリットとは?

怒りの感情と上手に付き合うアンガーマネジメントのスキルは、組織においてどのように活用できるのでしょうか。

ここではアンガーマネジメントによって生み出される組織にとってのメリットを整理し、組織の活性化や管理職・マネジャー層を中心とした人材育成への活かし方をご紹介します。

アンガーマネジメントは職場の生産性向上に貢献する

複数人がチームで働く職場では、リーダーやメンバーそれぞれの怒りやストレスをきっかけに、コミュニケーション上のトラブルや業務の停滞が起こることがあります。こうした摩擦は、チームの士気を低下させ、生産性が著しく悪化する原因になりかねません。

アンガーマネジメントは、「怒り」を押さえつけるのではなく、適切に管理するためのスキルです。感情的な反応を避け、問題を冷静に分析し解決策を見つけるための建設的なコミュニケーションを促進します。

リーダーが怒りと上手に付き合うスキルを発揮しパワハラや職場の摩擦を減らすことができれば、職場環境の改善と、それによる生産性の向上が期待できます。

多様な価値観を認め合う文化ができ、生産性が向上していく好循環サイクルへ

アンガーマネジメント的組織の目指すシナリオ

管理職や職場のリーダーにとどまらず、チーム、組織を構成する一人ひとりがアンガーマネジメントを身につけることは、組織全体によい影響を与えます。

アンガーマネジメントによる感情管理の浸透は、それぞれが業務に集中できる環境と、職場での良好な関係性の構築、そしてパフォーマンスの発揮につながります。組織として成長し、アンガーマネジメントが文化になっていくにしたがって、さらに効果的なアンガーマネジメントが展開されるようになります。

生産性を高め持続的な成長を目指す組織にとって、アンガーマネジメントの修得・浸透施策は導入を検討する価値のあるアプローチといえます。

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